「子どもが英語を話せないけど、海外の学校でやっていけるのだろうか?」
ハワイへの移住や長期滞在を考える親御さんにとって、お子さんの教育環境は最も気がかりな点の一つではないでしょうか。実際、私自身も家族でハワイに移住した際、子どもたちは英語がほとんどわからない状態で現地の公立小学校に編入することになりました。
しかし、ハワイ州には英語を母語としない子どものための「EL Program(English Learner Program / 英語学習者プログラム)」という充実したサポート制度が整備されています。本記事では、私の実体験をもとに、ハワイのELプログラムの仕組み、授業内容、家庭でのサポート方法まで、これから移住を考えている方に役立つ情報を詳しく解説します。
- ハワイのEL Program(English Learner Program)とは?基本的な仕組みを理解しよう
- ELプログラムを受けるまでの流れ|入学からテストまでのステップを詳しく解説
- EL授業の内容とサポート体制|実際にどんなことを学ぶのか?
- EL授業の宿題と家庭でのサポート方法|親ができることは?
- ELクラスの多様性と多文化環境|世界中の子どもたちと学ぶ意義
- 学校と保護者との連携|コミュニケーションとサポート体制
- ELプログラムから卒業するまでの期間と目安
- ハワイでの学校生活を成功させるための実践的アドバイス
- ハワイのELプログラムに関するよくある質問(FAQ)
- 実体験から感じたELプログラムの素晴らしさ
- まとめ|英語が苦手でも安心。ハワイのELプログラムは子どもの成長を強力にサポート
- 参考情報とお役立ちリンク
ハワイのEL Program(English Learner Program)とは?基本的な仕組みを理解しよう
ELプログラムの正式名称と概要
EL Program(English Learner Program)とは、英語を母語としない子どもや英語力が不十分な子どものために設けられた、ハワイ州教育局(HIDOE:Hawaii State Department of Education)が運営する公的な英語サポートプログラムです。
かつては「ESL(English as a Second Language)プログラム」と呼ばれることもありましたが、現在ハワイ州の公式文書では「EL Program」または「English Learner Program」という名称が正式に使用されています。このプログラムは、ハワイ州の全ての公立学校で実施されており、英語力が不十分な児童・生徒が安心して学べる環境を提供しています。
ELプログラムの対象となる子どもとは
- 家庭で英語以外の言語を話す子ども(日本語、中国語、スペイン語、タガログ語など)
- 英語での授業理解に支援が必要と判断された子ども
- 編入時の英語レベルテストで一定基準に達しなかった子ども
ハワイでは、年間約70種類もの異なる言語を話す家庭の子どもたちがELプログラムを利用しています。イロカノ語(フィリピン)やチューク語(ミクロネシア)を話す家庭が特に多いですが、日本語を母語とする子どもも数多く在籍しています。
授業料は完全無料!追加費用は一切不要
ELプログラムは公教育の一環として提供される無料のサービスです。特別な申請料や授業料、教材費などは一切かかりません。これはハワイ州教育局が「英語を理解できないことで教育を受ける機会が妨げられてはならない」という連邦法の方針に基づいて運営しているためです。
ELプログラムは「特別クラス」や「補習クラス」ではなく、通常の授業の一環として受けられる正式なサポートです。そのため、ELプログラムを受けていることで子どもが引け目を感じることはなく、むしろ多文化・多言語環境の中で自然に学びを深めていくことができます。
ELプログラムを受けるまでの流れ|入学からテストまでのステップを詳しく解説
ステップ1:学校への編入手続き
ハワイの公立学校に編入する際、まず最寄りの学校または学区事務所で入学手続きを行います。この際、家庭で使用している言語についてのアンケート(Home Language Survey)に回答することになります。このアンケートで英語以外の言語を使用していると回答した場合、英語レベルテストの対象となります。
ステップ2:英語力レベルテスト(WIDA Screener)の実施
編入後、通常数日から2週間以内に、英語力を測定するための「WIDA Screener(ウィダ・スクリーナー)」というテストを受けることになります。このテストは、以下の4つの技能を総合的に評価します。
WIDA Screenerで評価される4技能
- リスニング(Listening) – 英語の音声を聞いて理解する力
- スピーキング(Speaking) – 英語で話す力、発音や流暢さ
- リーディング(Reading) – 英語の文章を読んで理解する力
- ライティング(Writing) – 英語で文章を書く力
テストの結果はレベル1(入門)からレベル6(上級)までの6段階で評価され、レベル5未満の場合、ELプログラムのサポート対象となります。
ステップ3:ELプログラムの受講時間と内容の決定
私の子どもの場合、編入から約1週間後にWIDA Screenerテストを受け、その結果に基づいて週に2〜3時間のEL授業を受けることが決まりました。英語レベルによって受講時間は異なり、レベルが低いほど多くの時間が割り当てられます。
担任の先生とは別に、EL専門の先生(EL Teacher)が在籍しており、少人数または個別に指導してくれます。私の子どもの学校では、ELクラスには5〜8人程度の生徒がおり、それぞれの英語レベルに応じた指導が行われていました。
ステップ4:年次評価テスト(ACCESS for ELLs)
ELプログラムを受けている生徒は、毎年1月中旬から2月下旬にかけて「ACCESS for ELLs(アクセス・フォー・イーエルエルズ)」という年次評価テストを受けます。このテストは、1年間でどれだけ英語力が向上したかを測定するもので、WIDA Screenerと同様に4技能を評価します。
重要:ACCESS for ELLsでレベル5以上を達成すると、「英語が十分に習得できた」と判断され、ELプログラムから卒業(Exit)することができます。ただし、卒業後も2年間は「モニタリング期間」として学校側がサポートを継続してくれます。
EL授業の内容とサポート体制|実際にどんなことを学ぶのか?
EL授業の基本的なスタイルと特徴
EL授業は、英語の基礎から始まり、日常生活や学校生活で必要な表現を学ぶ実践的な内容が中心です。教科書やワークブックだけでなく、ゲーム、会話練習、映像教材、コンピュータプログラムなど、多様な教材を使って「楽しみながら学ぶ」スタイルが採用されています。
我が子が通っていた学校のELクラスでは、以下のような活動が行われていました。
実際のEL授業で行われていた学習活動
- 単語カードを使った発音練習とボキャブラリー強化 – 身の回りのものや学校で使う単語を中心に学習
- 身の回りのものを英語で説明するゲーム – Show and Tellのような活動で、スピーキング力を育成
- 簡単な作文やスピーチの練習 – 自分の好きなものや週末の出来事を英語で表現
- コンピュータ教材による学習 – ゲーム形式で楽しく文法や語彙を学べるプログラムを使用
- グループディスカッション – 他のEL生徒と協力して課題に取り組む
- 絵本の読み聞かせとリーディング練習 – レベルに合った英語の絵本を使用
EL専門の先生たちの手厚いサポート
EL専門の先生方は、多文化教育に精通したプロフェッショナルです。私の子どもの担当だった先生は、とてもフレンドリーで、英語が苦手な子どもにも優しく声をかけ、励ましてくれました。クリスマスや誕生日にはカードを送ってくださるなど、温かい心遣いも忘れません。
また、ELクラスには日本、韓国、中国、フィリピン、ミクロネシアなど、さまざまな国の子どもたちが一緒に学んでおり、お互いに助け合う雰囲気がありました。子どもたちは自然に異文化理解や多様性の尊重を身につけていきます。
通常授業との連携とバランス
EL授業は、通常クラスの授業時間の一部を使って行われます。例えば、通常クラスで算数の授業が行われている間、ELプログラムの生徒はEL教室で英語の授業を受ける、といった形です。
ただし、学校側は子どもが重要な授業を逃さないように配慮してくれます。体育、音楽、美術などの特別授業や、重要なイベントがある日には、EL授業の時間を調整してくれることもあります。
EL授業の宿題と家庭でのサポート方法|親ができることは?
EL授業で出される宿題の内容
EL授業では、通常の授業の宿題に加えて、週に2〜3回程度、英語学習のための宿題が出ることがあります。宿題の内容は子どもの英語レベルによって異なりますが、以下のようなものが一般的です。
- 単語ドリル – 新しく学んだ単語を書いて覚える練習
- 簡単な文章の書き写し – 正しいスペルと文法を身につける
- 絵本の音読 – 家庭で親に読んで聞かせる
- 短い作文 – 「今日の出来事」や「好きな食べ物」などのテーマで数文を書く
- オンライン学習プログラム – 学校が指定する教育アプリやウェブサイトでの学習
親が英語に自信がなくても大丈夫です。宿題は子どもの英語レベルに合わせて出されるため、親子で一緒に辞書を引いたり、翻訳アプリを使ったりしながら取り組むことができます。
我が家で実践した家庭学習のコツ
家庭でのサポートは、ELプログラムの効果を最大化するために非常に重要です。我が家では、以下のような工夫をしながら、子どもが英語に慣れる環境を作りました。
効果的だった家庭学習の方法
- YouTube Kidsで英語のアニメを観る – 「Peppa Pig」「Sesame Street」など、子ども向けの英語アニメを毎日15〜30分視聴。字幕なしで観ることで、自然なリスニング力が育ちました。
- 英語の絵本を寝る前に一緒に読む – 図書館で借りた簡単な絵本を一緒に読み、分からない単語は辞書で調べる習慣をつけました。
- 英語学習アプリの活用 – 「Duolingo Kids」「Starfall」などの無料アプリで、ゲーム感覚で単語や文法を練習しました。
- 家の中の物に英語のラベルを貼る – 冷蔵庫に「refrigerator」、ドアに「door」など、日常的に目にする物に英語のラベルを貼って自然に覚えられるようにしました。
- 英語で日記を書く – 毎日1〜2文でも良いので、その日の出来事を英語で書く習慣をつけました。
これらの取り組みは、決して難しいものではありません。毎日少しずつ、楽しみながら継続することが最も重要です。子どもは遊びの中で自然に言葉を吸収していきます。
ELクラスの多様性と多文化環境|世界中の子どもたちと学ぶ意義
ELクラスで出会う多国籍な仲間たち
ハワイのELクラスには、アジア、ヨーロッパ、中南米、太平洋諸島など、世界中から集まった子どもたちが在籍しています。私の子どもが通っていた学校のELクラスには、日本、韓国、中国、フィリピン、ミクロネシア、メキシコなど、実に多様な国籍の子どもたちがいました。
英語レベルも多様で、全く話せない子から、日常会話はできるけれど学術的な英語を強化したい子まで、さまざまなレベルの生徒が共に学んでいます。しかし、誰もが「英語を学ぶ仲間」として認め合い、助け合っているのがELクラスの素晴らしいところです。
多文化環境が子どもに与えるプラスの影響
多文化・多言語の環境で学ぶことは、子どもにとって貴重な経験です。我が子は、ELクラスを通じて以下のような成長を見せました。
- 異文化への理解と尊重 – 様々な国の文化や習慣に触れ、違いを受け入れる心が育ちました
- コミュニケーション能力の向上 – 言葉が完璧でなくても、ジェスチャーや表情を使って伝えようとする力が身につきました
- 自信と積極性 – 同じように英語を学ぶ仲間と一緒にいることで、間違いを恐れずに話す自信がつきました
- グローバルな視点 – 世界には多様な人々がいることを肌で感じ、グローバルな視野が広がりました
これらの経験は、英語力の向上だけでなく、人間としての成長にも大きく貢献します。
学校と保護者との連携|コミュニケーションとサポート体制
定期的なレポートと進捗確認
ハワイの公立学校では、学期ごとに詳細なレポートが保護者に届けられます。このレポートには、子どもの英語力がどの程度伸びているか、どのスキル(リスニング、スピーキング、リーディング、ライティング)が強いか、どのスキルにさらなるサポートが必要かなどが記載されています。
また、ACCESS for ELLsの年次テスト結果も詳細に報告されるため、親としても子どもの成長を具体的に把握することができます。
保護者面談とコミュニケーション方法
学期ごとに保護者面談(Parent-Teacher Conference)が行われます。EL専門の先生とも直接話す機会があり、子どもの学習状況や家庭でできるサポートについて相談することができます。
英語が苦手な保護者へのサポートも充実
ハワイの学校は多文化環境に慣れているため、英語が苦手な保護者への配慮も手厚いです。通訳アプリを活用した面談や、場合によっては通訳者を手配してくれることもあります。また、重要な書類は主要言語に翻訳されて配布されることも多く、安心してコミュニケーションを取ることができます。
学校との連絡手段
現在、多くの学校では以下のような方法で保護者と連絡を取り合っています。
- メール – 担任やEL教師と直接メールでやり取り
- 学校のポータルサイト – オンラインで成績や宿題、お知らせを確認
- 連絡帳アプリ – ClassDojoなどのアプリで日々のコミュニケーション
- 電話 – 緊急時や詳しい相談が必要な場合
日本の学校と比べると、よりオープンで気軽に質問や相談ができる雰囲気があります。些細なことでも遠慮なく相談することをお勧めします。
ELプログラムから卒業するまでの期間と目安
平均的な受講期間はどのくらい?
ELプログラムを受ける期間は、子どもの英語レベルや年齢、家庭での学習環境などによって大きく異なります。一般的な目安としては、以下のような期間が考えられます。
- 英語にある程度触れたことがある子ども – 1〜2年
- 全く英語経験がない子ども – 2〜4年
- 低学年で編入した子ども – 比較的短期間(言語習得が早い)
- 高学年で編入した子ども – やや長期間(学術的な英語が求められるため)
私の子どもの場合、小学校2年生で編入し、約2年半でELプログラムから卒業することができました。ただし、これは個人差が非常に大きいため、あくまで参考程度にお考えください。
卒業後のモニタリング期間
ELプログラムから卒業(Exit)した後も、2年間のモニタリング期間が設けられています。この期間中、学校は子どもの学業成績を継続的にチェックし、必要に応じて追加のサポートを提供してくれます。
もし卒業後に英語での学習に困難が生じた場合、再度ELサポートを受けることも可能です。このような手厚いフォローアップ体制があるため、保護者としても安心して子どもの成長を見守ることができます。
ハワイでの学校生活を成功させるための実践的アドバイス
編入前にできる準備
ハワイへの移住が決まったら、編入前に以下のような準備をしておくと、子どもがスムーズに学校生活をスタートできます。
移住前に家庭でできる英語学習の準備
- 基本的な挨拶や自己紹介を練習 – “Hello”, “My name is…”, “Nice to meet you”など
- 学校で使う基本的な単語を覚える – pencil, eraser, desk, teacher, bathroom など
- 英語の歌やアニメに触れる – 楽しみながら英語の音に慣れる
- アルファベットの読み書き – 大文字・小文字の認識と書き方
- 簡単な英語絵本の読み聞かせ – 親子で一緒に楽しむ時間を作る
ただし、完璧を目指す必要はありません。ELプログラムが基礎から丁寧に教えてくれるので、「英語に触れる機会を増やす」程度の気持ちで十分です。
子どもが学校に慣れるまでの親のサポート
最初の数週間から数ヶ月は、子どもも不安や戸惑いを感じることがあります。この時期、親としてできるサポートをご紹介します。
- 毎日学校での出来事を聞く – 「今日は何が楽しかった?」「誰と遊んだ?」など、具体的な質問で会話のきっかけを作る
- 焦らず見守る – 言葉の壁で最初は友達が作りにくくても、時間とともに必ず慣れていきます
- 学校のイベントに積極的に参加 – ボランティアや学校行事に参加することで、子どもも安心します
- 先生とこまめにコミュニケーション – 困ったことや気になることがあれば、早めに相談する
- 他の日本人保護者とつながる – 同じ経験をしている保護者からの情報やアドバイスは非常に貴重です
子どもが自信を持てるようにする工夫
言葉の壁は子どもにとって大きなストレスになることもあります。家庭では、以下のような方法で子どもの自信を育てることが大切です。
- 小さな成長を褒める – 「今日は新しい単語を覚えたね」「友達と英語で話せたね」など、具体的に褒める
- 日本語での会話を大切にする – 家では日本語でしっかりコミュニケーションを取り、母語での思考力を維持する
- 得意なことを伸ばす – スポーツ、音楽、アートなど、言葉以外の分野で自信をつけることも重要
- プレッシャーをかけない – 「早く英語を覚えなさい」ではなく、「少しずつ頑張ろうね」という姿勢で
ハワイのELプログラムに関するよくある質問(FAQ)
Q1. ELプログラムを受けると、他の授業についていけなくなりませんか?
A. いいえ、その心配はありません。EL授業は通常授業と並行して行われ、重要な科目や活動を逃さないよう学校側が調整してくれます。また、ELで学んだことは通常授業の理解にも直結するため、むしろ全体的な学習効果が高まります。
Q2. 親が英語を話せなくても大丈夫ですか?
A. 大丈夫です。ハワイの学校は多文化環境に非常に慣れており、英語が話せない保護者への配慮も手厚いです。通訳サービスや翻訳された資料の提供など、様々なサポートが用意されています。また、翻訳アプリを活用すれば、基本的なコミュニケーションは問題なく取れます。
Q3. ELプログラムを受けていることで、子どもがいじめられたりしませんか?
A. ハワイの学校では多様性が当たり前の環境であり、ELプログラムを受けていることでいじめの対象になることはほとんどありません。むしろ、様々な国の子どもたちが共に学び、助け合う文化が根付いています。
Q4. 日本の学校の勉強に遅れが出ないか心配です
A. ハワイでの学校生活と日本の学習内容にはカリキュラムの違いがありますが、将来日本に帰国する予定がある場合は、通信教育や週末の日本語補習校を併用する家庭も多いです。ただし、英語習得と日本語学習の両立には負担もあるため、子どもの様子を見ながら無理のない範囲で進めることをお勧めします。
Q5. 私立学校にもELプログラムはありますか?
A. 一部の私立学校にはELサポートがありますが、公立学校ほど体系的ではない場合があります。私立学校を検討する場合は、事前に英語サポートの有無や内容を確認することをお勧めします。
Q6. 中学生や高校生でもELプログラムは受けられますか?
A. はい、受けられます。ハワイの公立中学校・高校にもELプログラムがあります。ただし、高学年になるほど学術的な英語力が求められるため、習得には時間がかかる場合があります。
実体験から感じたELプログラムの素晴らしさ
子どもの成長を実感した瞬間
私が最も感動したのは、編入から半年後、子どもが学校から帰ってきて、「今日、友達と英語でおしゃべりできたよ!」と嬉しそうに報告してくれた時でした。
最初は不安そうにしていた子どもが、少しずつ自信をつけ、自然に英語を話すようになる姿を見て、ELプログラムの効果を実感しました。また、様々な国の友達ができ、異文化への理解が深まったことも、大きな収穫でした。
保護者として心掛けたこと
私が保護者として心掛けたのは、「焦らず、子どものペースを尊重すること」でした。言語習得には個人差があり、すぐに英語が話せるようになる子もいれば、時間がかかる子もいます。
大切なのは、子どもが毎日少しずつでも前進していることを認め、褒めてあげることです。そして、家庭では安心して日本語を話せる環境を維持し、母語での思考力やアイデンティティを大切にすることも忘れませんでした。
多文化環境で得られた貴重な経験
ハワイの学校で過ごした時間は、子どもだけでなく、親である私自身にとっても貴重な経験となりました。世界中から集まった家族と交流し、様々な文化や価値観に触れることで、グローバルな視野を持つことができました。
また、「言葉が完璧でなくても、コミュニケーションは取れる」「違いを受け入れ、尊重し合うことの大切さ」など、人生において重要な教訓を学ぶことができました。
まとめ|英語が苦手でも安心。ハワイのELプログラムは子どもの成長を強力にサポート
ハワイの公立学校には、英語を母語としない子どもを手厚くサポートするEL Program(English Learner Program)が充実しています。
専門的な英語指導、多文化教育に精通した教師陣、無料で受けられる充実したサポート体制など、安心して子どもを任せられる環境が整っています。
本記事のポイントをまとめると:
- ハワイ州の全公立学校でELプログラムが提供されており、完全無料
- 編入時にWIDA Screenerテストを受け、英語レベルに応じたサポートが受けられる
- 少人数または個別指導で、子どものペースに合わせた学習が可能
- 年次評価(ACCESS for ELLs)で進捗を確認し、レベル5以上で卒業
- 多文化環境の中で、異文化理解やグローバルな視野が自然に育つ
- 学校と保護者の連携も重視され、英語が苦手な保護者へのサポートも充実
- 家庭での英語学習サポートと組み合わせることで、より効果的に英語力が向上
最初は不安や戸惑いがあるかもしれませんが、子どもは驚くほど早く環境に適応し、言葉を吸収していきます。親としても、学校との連携を大切にしながら、焦らず子どものペースを尊重してサポートすることが重要です。
ハワイのELプログラムは、英語が苦手な子どもでも安心して現地の学校生活をスタートできる、非常に優れた制度です。これからハワイへの移住や長期滞在を考えている方は、ぜひこの記事を参考に、お子さんの教育環境について前向きに検討していただければ幸いです。
参考情報とお役立ちリンク
ハワイ州教育局(HIDOE)関連リンク
- ハワイ州教育局 公式サイト: https://www.hawaiipublicschools.org/
- English Learner Program 情報ページ: 学校のウェブサイトまたは教育局に直接お問い合わせください
- 学校検索ツール: ハワイ州教育局HP内にあります。お住まいの地域の学校を検索できます
家庭学習に役立つ無料リソース
- Duolingo Kids – ゲーム感覚で英語が学べる子ども向けアプリ
- Starfall – リーディングとフォニックスの学習サイト
- PBS Kids – 教育的な英語のアニメや学習ゲーム
- YouTube Kids – 子ども向けの安全な英語コンテンツ
- Epic! – 子ども向け英語絵本の読み放題サービス(一部無料)
その他の参考情報
- WIDA公式サイト – ELアセスメントに関する詳細情報
- ハワイの日本語補習校 – 日本語教育を継続したい場合
- 日系コミュニティ団体 – 同じ境遇の家族との情報交換に役立ちます
※注意事項:本記事の情報は2025年10月時点のものです。ELプログラムの詳細や要件は学校や学区によって異なる場合があります。最新の情報は、お子さんが通う予定の学校または学区事務所に直接お問い合わせください。また、本記事は筆者の個人的な体験に基づいており、全ての学校や子どもに当てはまるとは限りません。お子さんの状況に応じて、適切なサポートをお選びください。

