ハワイに引っ越して間もない頃、偶然訪れた小さなベジタリアンカフェ。その穏やかな雰囲気と手作りの味が印象的で、「いつかこんな場所で働けたらいいな」と思っていました。
数週間後、そのカフェが求人を出しているのを見つけて応募。英語への不安を抱えながら始まった、私のハワイでの仕事生活。この記事では、ハワイのローカルカフェで実際に働いて感じた「ハワイの働き方」「人の温かさ」「給与やチップの実態」「英語力の必要性」などを、具体的な体験談とともにリアルにお伝えします。
これからハワイでの就職を考えている方、海外で働くことに興味がある方の参考になれば幸いです。
ハワイのローカルカフェで働くことになったきっかけと応募方法
求人を見つけたきっかけ
ハワイで働こうと決めてから街中で見かけた求人広告やハワイの求人サイトをチェックする日々が始まりました。ハワイでは日本と異なり、店頭に直接「Now Hiring」という張り紙が出ていることも多く、気軽に応募できる雰囲気があります。
その中で、Indeedで見つけたのが、以前訪れたことのある小さなベジタリアンカフェでした。個人経営で、雰囲気も穏やか、スタッフもフレンドリー。「ここなら英語が完璧でなくても働けるかもしれない」と感じ、就労許可証が届いてすぐに応募しました。
英語の履歴書(レジュメ)作成のポイント
ハワイで仕事を探す際、必ず必要になるのが英語の履歴書(Resume)です。日本の履歴書とは形式が全く異なるため、最初は戸惑いました。
私はCanvaという無料デザインツールを使って英語版レジュメを作成しました。Canvaには履歴書のテンプレートが豊富に用意されており、デザインが簡単にできるので、英語力に不安があっても整った印象を与えることができます。
履歴書に記載した主な内容は以下の通りです:
- 氏名と連絡先(電話番号、メールアドレス)
- 職務経歴(日本での薬剤師としての経験)
- スキル(カスタマーサービス経験、チームワーク、責任感など)
- 教育背景(大学名、学位)
ハワイでは職歴よりも「人柄」や「コミュニケーション能力」が重視される傾向があるため、スキル欄では対人能力をアピールすることが重要です。
面接までの流れと準備
応募して2日後、面接のオファーがメールで届きました。ハワイの採用プロセスは比較的スピーディーで、良い印象を与えればすぐに面接に進めることが多いです。
面接前には、想定質問を英語で練習しました。特に準備したのは以下の質問です:
- 「日本ではどんな仕事をしていたのか」(What did you do in Japan?)
- 「なぜハワイに引っ越してきたのか」(Why did you move to Hawaii?)
- 「このカフェで働きたい理由」(Why do you want to work here?)
特に「Why Hawaii?」という質問は、ハワイでの面接ではほぼ確実に聞かれます。家族のこと、ハワイの文化への興味、ライフスタイルの変化など、正直に答えることが好印象につながります。
面接当日の様子と採用決定
面接当日、オーナーは終始穏やかで親しみやすく、リラックスした雰囲気で会話が進みました。日本の堅苦しい面接とは全く異なり、まるで友人と話しているような自然な雰囲気だったことが印象的です。
会話の中で私が日本で薬剤師をしていたことを話すと、オーナーは笑いながらこう言いました。
“It’s the same! When someone orders, you just make it. You’ll be great.”
(同じことだよ。注文が来たら作るだけ。あなたならきっとうまくいく。)
その言葉に一気に緊張がほぐれ、その場で採用が決まりました。ハワイでは「完璧な英語」よりも「前向きな姿勢」や「誠実さ」が評価されることを実感した瞬間でした。
カフェの雰囲気とメニューの特徴
地元の人に愛されるベジタリアンカフェ
働くことになったのは、地元の人に愛されるベジタリアンカフェでした。ハワイには健康志向の強い住民が多く、ベジタリアンやヴィーガン向けのカフェやレストランが数多く存在します。
お店の内装はナチュラルで明るく、木材を基調とした温かみのある空間。いつもローカルのお客さんで賑わっており、常連さんとスタッフが気軽に会話する光景が日常的でした。
すべて手作りのこだわりメニュー
メニューはすべて手作りで、以下のような品揃えでした:
- サンドイッチ類: ベジタリアンサンドイッチ、ベジタリアンバーガー、アボカドトースト
- タコス: ベジタリアンタコス(豆腐タコス)
- スムージー: トロピカルフルーツスムージー、グリーンスムージー
- アサイーボウル: 自家製グラノーラ、フルーツトッピング
- 焼き菓子: ドーナツ、マフィン、クッキー
- 飲み物: コーヒー、紅茶、ハーブティー
特筆すべきは、ドレッシングひとつまで全て自家製というこだわりです。グリーンドレッシング(パクチーを使ったドレッシング)、キャロットジンジャー味噌ドレッシングなど、オリジナリティあふれる数種類のドレッシングをすべてキッチンで手作りしていました。
特に印象的だったのは、アサイーボウルにかけるグラノーラです。これも自家製です。シンプルなのに香ばしくて美味しく、オーツ麦、アーモンド、メープルシロップ、ココナッツオイルを使ったレシピは今でも家で再現することがあります。
仕事内容と1日の流れを解説
営業時間とシフト管理
カフェの営業時間は朝9時から午後2時まででした。ハワイのカフェは朝から昼過ぎまでの営業が一般的で、ブランチタイムに集中してお客様が訪れます。
私は週4日勤務し、子どものお迎えは夫と交代制にしていました。ハワイでは家族との時間を大切にする文化が根付いており、子育て中の従業員にも理解があります。
シフト管理は専用アプリで行われ、入れる日・入れない日を自由に登録できる仕組みでした。日本のように「シフトを減らしたら評価が下がる」という雰囲気はなく、家族の予定と両立しやすい環境だったことが非常に助かりました。
フロントでの仕事内容
最初は「フロント」と呼ばれる、お客さんから見える場所での仕事を担当しました。具体的な業務内容は以下の通りです:
- スムージーの調理(フルーツのカット、ブレンダー操作)
- アサイーボウルの盛り付け(グラノーラ、フルーツのトッピング)
- コーヒーやエスプレッソドリンクの提供
- ドリンク類の準備(紅茶、ハーブティー)
- 料理の提供
- 店内の清掃とテーブルの片付け
英語があまり得意でないことを伝えると、オーナーは笑って「注文を取るのと電話は他の人に任せよう」と言ってくれました。レジ打ちや電話対応は他のスタッフが担当し、私は主に調理と盛り付けに集中できる環境を整えてもらいました。
このような配慮のおかげで、安心して仕事を覚えることができました。ハワイでは「できることから始めて、少しずつ成長していく」という考え方が一般的で、完璧を求められることはありません。
キッチンでの仕事内容
数ヶ月後には「キッチン」に配属され、より幅広い業務を担当するようになりました。キッチンでの主な仕事は:
- 各種ドレッシングの調理
- サンドイッチやタコスの具材準備
- 野菜のカットと下処理
- 豆腐やテンペのマリネと調理
- スープの仕込み
- 食材の在庫管理と発注サポート
キッチンでは火を使う調理も増え、責任も大きくなりましたが、その分やりがいも感じられました。
ベイカー(Baker)としての仕事
さらにしばらくすると、Baker(ベイカー)として、お店で売るすべての焼き菓子を担当するようになりました。これは私にとって大きなステップアップでした。
ベイカーとして担当した商品:
- ピタパン(サンドイッチ用)
- ハンバーガー用のバンズ
- ドーナツ(グレーズも含めてすべ手作り!)
- マフィン
- クッキー
- スコーン
- グラノーラ
これらを一人で仕上げる役割を任されました。小さなカフェなので、任される責任も大きく、プレッシャーも大きかったです。しかし、裁量が増えたことで楽しみも増え、たとえばドーナツのデコレーションは私の自由にさせてくれたのでいろいろなデザインを作ったり、ピザを新メニューに加えられないかと試作したりとすごく楽しみながら役割を全うすることができました。お客様から「今日もドーナツが美しいね!」と声をかけられる瞬間は、何にも代えがたい喜びでした。
↓は、私が作ったドーナツです。

英語力と文化の壁、そして支えてくれた仲間たち
実際に必要だった英語力のレベル
正直に言うと、私の英語は完璧ではありませんでした。初めのうちは聞き返すことも多々あり、特にお客様が早口で話すときや、スラングを使われたときは理解に時間がかかりました。
しかし、ハワイでは「完璧な英語」よりも「コミュニケーションを取ろうとする姿勢」が評価されます。わからないことは素直に聞き返し、笑顔で対応することで、ほとんどの場合は問題なく乗り越えられました。
実際に使っていた英語フレーズ:
- “Can you repeat that, please?”(もう一度言っていただけますか?)
- “I’m still learning English, but I’ll do my best!”(まだ英語を勉強中ですが、頑張ります!)
- “Let me check with my manager.”(マネージャーに確認させてください)
- “Thank you for your patience.”(お待ちいただきありがとうございます)
これらのシンプルなフレーズを使うだけで、ほとんどのお客様は理解してくれました。
初めてのミスと同僚の優しさ
ある日、初めて大きなミスをしたことがありました。アサイーボウルのトッピングを間違えてしまい、お客様に作り直す間お待ちいただくようお願いすることになってしまったのです。
思わず「I’m sorry」と謝った私に、同僚が笑いながらこう言いました。
“Why sorry? Everyone makes mistakes. You’re doing perfect!”
(なぜ謝るの? みんなミスはする。あなたは完璧にやってるよ!)
その言葉に涙が出そうになりました。日本では「間違えないこと」が評価されがちですが、ハワイでは「挑戦していること」自体を認めてもらえます。この文化の違いが、ハワイらしい優しさだと実感しました。ちなみに、、、お客様は、「それも美味しいかもしれないからそのままでいいよ!」と言ってくださいました。
多様なバックグラウンドを持つスタッフたち
カフェで働くスタッフは実に多様でした。ハワイ出身のローカル、本土から移住してきたアメリカ人、ヨーロッパからの移住者、そして私のようなアジア出身者。
それぞれが異なる文化背景を持ちながらも、「Aloha Spirit」を共有していました。Aloha Spiritとは、思いやり、調和、謙虚さ、忍耐強さを大切にするハワイの精神です。
時給とチップの実態
具体的な時給とチップの金額
ハワイの物価は全米でもトップクラスに高く、特に家賃と食費の負担が大きいことで知られています。カフェスタッフの給与は決して高収入ではありませんが、チップ制度によって実質的な収入が上乗せされます。
私の時給は以下の通りでした:
- フロント: 時給$13 + チップ
- キッチン: 時給$15 + チップ
- ベイカー: 時給$15 + チップ
チップは全員で山分けするスタイル(プールチップ)で、1日の売上によって変動しますが、平均的には:
- 通常日: 1時間あたり$3〜5のチップ
- 繁忙期(週末や祝日): 1時間あたり$7〜10のチップ
つまり、実質的な時給は:
- フロント: $16〜23/時
- キッチン/ベイカー: $18〜25/時
週4日、1日5時間勤務した場合、月収は約$1,440〜$2,000(チップ込み)でした。
正直なところ、カフェの収入だけで一人暮らしをするのは難しいレベルです。しかし、私の場合は夫も働いており、世帯収入として考えれば十分生活できました。
物価を考えると決して多くはないですが、仲間と笑い合いながら働く時間は、金額以上の価値がありました。お金だけでなく、経験や人間関係という「見えない財産」を得られたことが、このカフェで働いた最大の収穫だと感じています。
「無理をしない」ハワイの働き方と文化
スタッフの健康を優先する経営姿勢
ハワイで働いて最も驚いたのは、「従業員の健康と幸せを優先する」という文化でした。
繁忙期が続いてスタッフが疲れている様子を見ると、マネージャーがこう言うことがありました。
“We’re closing early today. Everyone needs rest.”
(今日は早めに閉めよう。みんな休まないとね。)
日本では「営業時間を守るのが当然」とされ、多少の無理をしてでも営業を続けることが美徳とされがちです。しかし、ハワイでは「人を優先する」文化があります。
お客さんも「OK, see you tomorrow!」と笑顔で帰ります。クレームを言う人は一人もいませんでした。この柔軟性と寛容さが、ハワイという土地の魅力のひとつだと感じます。
「Island Time」という時間感覚
ハワイには「Island Time(アイランドタイム)」という独特の時間感覚があります。これは、時間に厳格すぎず、ゆったりとしたペースで物事を進めるという考え方です。
日本では「時間厳守」が絶対ですが、ハワイでは5〜10分の遅刻は「まあ、そういうこともあるよね」と受け入れられます。もちろん、常習的な遅刻は問題ですが、たまのことであれば大きな問題にはなりません。
この「ゆるさ」は、最初は戸惑いましたが、慣れてくると心に余裕が生まれ、ストレスが大幅に減りました。
ハワイで働いて得た5つの大切なこと
このカフェで過ごした時間を通して、私が学んだことは数え切れません。その中でも特に重要だと感じた5つのポイントをまとめます。
1. 完璧である必要はない
日本では「完璧であること」が評価されがちですが、ハワイでは「前向きであること」が何より大切にされます。英語が流暢でなくても、笑顔で挨拶すれば自然に仲間ができます。間違えても、それを責める人はいません。
2. 多様性を受け入れる柔軟性
ハワイは多民族・多文化社会です。様々なバックグラウンドを持つ人々と働くことで、視野が広がり、固定観念から解放されました。「こうあるべき」という考えを手放すことで、より自由に生きられるようになります。
3. 家族との時間の大切さ
ハワイでは、仕事よりも家族との時間が優先されます。この価値観は、子育て中の私にとって非常にありがたいものでした。日本で働いていた頃は、仕事を優先して家族との時間を犠牲にすることが多かったのですが、ハワイでは罪悪感なく家族を優先できます。
4. コミュニケーションの本質
言葉が完璧でなくても、心を込めて接すれば相手に伝わります。大切なのは「正しい英語」ではなく、「相手を思いやる気持ち」です。このことを、カフェでの日々を通して実感しました。
5. 幸せの定義は人それぞれ
高収入や社会的地位だけが幸せの指標ではありません。ハワイで働く人々を見ていると、「今この瞬間を楽しむ」「大切な人と過ごす時間を持つ」「自然と調和して生きる」といった価値観を持つ人が多いことに気づきます。
ハワイで働きたい人への実践的アドバイス
これからハワイで働いてみたい方に、具体的なアドバイスをお伝えします。
求人の探し方
ハワイで仕事を探す際に役立つリソース:
- Indeed Hawaii: 最も一般的な求人サイト
- Craigslist Honolulu: ローカルな求人が多数
- Japanese Community掲示板: 日本人向け求人も掲載
- 店頭の「Now Hiring」: 直接履歴書を持参するのも効果的
- Facebook グループ: Hawaii Jobs, Oahu Jobsなどのグループ
履歴書作成のコツ
- Canvaなどのツールを活用して見やすいデザインに
- 職歴は最新のものから記載
- スキルセクションでソフトスキル(コミュニケーション能力、チームワークなど)を強調
- 1ページに収める(アメリカ式)
- 文法ミスがないか必ずチェック(Grammarlyなどのツールを活用)
面接対策の重要ポイント
ハワイの面接で必ず聞かれる質問:
- 「Why Hawaii?」: なぜハワイに来たのか、ハワイで何をしたいのか
- 「Tell me about yourself」: 簡潔に自己紹介
- 「What are your strengths?」: あなたの強みは何か
- 「How would you handle difficult customers?」: 困難な客にどう対応するか
- 「When can you start?」: いつから働けるか
これらの質問に対する答えを事前に準備し、声に出して練習しておくことをおすすめします。
英語力について本音で語る
多くの人が気になる「どれくらいの英語力が必要か」という質問ですが、正直なところ、完璧な英語は必要ありません。
私の経験から言えることは:
- 全然話せないよりは話せる方が良い、レベル
- 笑顔と前向きな態度が何より重要
- わからないことは素直に聞く勇気
- 毎日少しずつ現場で学んでいく姿勢
特に飲食業では、使う英語表現がある程度パターン化されているため、最初の1〜2週間で基本的なフレーズは覚えられます。お客様も、こちらが一生懸命コミュニケーションを取ろうとしている姿勢を見せれば、理解してくれることがほとんどです。
柔軟な姿勢を持つことの重要性
ハワイでは「柔軟性(Flexibility)」が非常に重視されます。以下のような柔軟な姿勢を持つことが成功の鍵です:
- 仕事内容の変化に対応: 「これは私の仕事じゃない」という考えは通用しません
- シフトの調整に協力的: 急な変更にも前向きに対応
- 新しいことを学ぶ意欲: 常に成長しようとする姿勢
- 文化の違いを受け入れる: 日本のやり方に固執しない
ビザと就労資格について
ハワイで合法的に働くためには、適切な就労資格が必要です。私の場合は配偶者のビザステータスに基づく就労許可(EAD: Employment Authorization Document)を取得していました。
一般的な就労可能なビザ:
- 永住権(グリーンカード): 制限なく就労可能
- 就労ビザ(H-1B, L-1など): スポンサー企業での就労
- EAD(就労許可証): 配偶者ビザなどに付随
- 学生ビザ(F-1) + OPT: 学校卒業後の実習期間
観光ビザやビザウェーバーでの就労は違法ですので、必ず適切な資格を取得してから就職活動を行ってください。
ハワイのカフェで働くメリットとデメリット
メリット
実際に働いて感じたメリットをまとめます:
1. ワークライフバランスが取りやすい
営業時間が短く、週末や夜の予定が立てやすい。家族との時間を大切にできる環境です。
2. 多様な文化に触れられる
様々なバックグラウンドを持つ人々と働くことで、視野が広がり、異文化理解が深まります。
3. ストレスが少ない職場環境
ハワイの「Aloha Spirit」に基づいた職場では、人間関係のストレスが日本に比べて圧倒的に少ないです。
4. 英語力の向上
毎日英語を使う環境にいることで、自然と英語力が向上します。特にリスニングとスピーキングは飛躍的に伸びます。
5. ハワイのライフスタイルを満喫
午後には仕事が終わるため、子供と過ごす時間はたっぷり確保できるし、ビーチに行ったり、趣味の時間を持ったりと、ハワイならではの生活を楽しめます。
デメリット
一方で、正直に感じたデメリットも記載します:
1. 給与が高くない
ハワイの物価に対して、カフェスタッフの給与は決して高くありません。一人で生計を立てるのは難しいレベルです。
2. キャリアアップの機会が限定的
小規模なカフェでは、管理職のポジションが限られているため、キャリアアップの機会は多くありません。
3. 健康保険などの福利厚生が充実していない
小規模な個人経営のカフェでは、健康保険や有給休暇などの福利厚生が提供されないことが多いです。
ハワイのカフェ文化と日本との違い
接客スタイルの違い
日本とハワイでは、接客スタイルが大きく異なります:
日本:
- 丁寧で形式的な接客
- 「お客様は神様」という考え方
- マニュアル通りの対応
- 過剰なまでのサービス
ハワイ:
- フレンドリーでカジュアルな接客
- お客様とスタッフは対等な関係
- 個性を活かした対応
- 適度な距離感を保つサービス
ハワイでは、お客様と世間話をしたり、常連さんと友達のように接したりすることが普通です。この文化に最初は戸惑いましたが、慣れてくると非常に心地よい関係性だと感じるようになりました。
チップ文化の実態
アメリカはチップ文化の国ですが、ハワイのカフェにおけるチップ事情は以下の通りです:
- カウンターサービスのチップ相場: 会計の10〜20%
- チップジャー方式: レジ横のジャーに任意で入れてもらう
- チップの分配: 全スタッフで平等に分ける、または時給に応じて分配
- 観光客 vs ローカル: 観光客の方がチップを多く残す傾向
チップはスタッフにとって重要な収入源であり、サービスの質を向上させるモチベーションにもなっています。
ハワイを離れて思うこと
ハワイを離れて数年経った今でも、あのカフェでの日々は私の宝物です。特に印象に残っているのは:
- 朝早くから焼き菓子を焼いていたときの静かな時間
- 常連さんとの何気ない会話
- 同僚たちと一緒に笑った時間
- 忙しい日に全員で乗り切った達成感
- ハワイの美しい景色を見ながら自転車で出勤した道のり
これらの記憶は、今の私の人生を支える大切な財産となっています。
まとめ|ハワイのカフェで働くということ
ハワイのカフェで働くことは、単なるアルバイトではなく、文化と人の温かさに触れる貴重な人生経験でした。
英語が完璧でなくても、専門的なスキルがなくても、大丈夫です。笑顔で「Aloha!」と声をかけるだけで、世界は少し優しくなります。
ハワイで働くことを通して学んだ最も大切なことは:
「Perfectじゃなくても、Happyになれる」
完璧を求めすぎず、今この瞬間を大切にする。失敗を恐れず、新しいことに挑戦する。そして、周りの人々に感謝し、思いやりを持って接する。
これらのシンプルな真理が、ハワイという美しい島で働く中で、自然と身についていきました。
これからハワイで働きたい方へのメッセージ
もしあなたが今、ハワイで働くことを迷っているなら、私からのアドバイスは一つです:
「迷っているなら、やってみてください」
確かに、言語の壁、経済的な不安、文化の違いなど、心配なことはたくさんあるでしょう。でも、それらは全て乗り越えられるものです。
ハワイで得られる経験は、お金では買えない価値があります。新しい文化との出会い、生涯の友人との出会い、そして新しい自分自身との出会い。
私は、あのベジタリアンカフェで働いた日々を、一生忘れることはないでしょう。そこで感じた「人の温かさ」と「Aloha Spirit」は、今でも私の心の中で生き続けています。
最後に
この記事を読んでくださった皆さんが、少しでもハワイでの仕事や生活をイメージできたなら嬉しいです。
ハワイは、完璧を求めず、お互いの違いを受け入れ、今を楽しむことを教えてくれる場所です。そんなハワイで、あなたも素敵な経験をしてみませんか?
そこで感じた仲間とお店に、今でも心から感謝しています。
🌺 この記事のポイントまとめ
- 英語力: 完璧でなくてもOK。中学英語レベル+前向きな姿勢で十分スタート可能
- 給与: 時給$13〜$15 + チップ。物価は高いが、経験の価値は金額以上
- 仕事内容: フロント、キッチン、ベイカーと段階的にステップアップ
- 職場環境: Aloha Spiritに基づいた温かく柔軟な文化
- 求人探し: Indeed、Craigslist、店頭の張り紙などを活用
- 面接対策: 「Why Hawaii?」の質問は必須。誠実さと笑顔が鍵
- ワークライフバランス: 家族との時間を優先できる文化
- 得られるもの: 異文化経験、英語力、人生観の変化、一生の友人
📝 関連する体験談もおすすめ
ハワイでの生活や仕事に関する他の体験談も今後公開予定です。以下のようなトピックを準備中:
- ハワイの住居探しの完全ガイド
- 子連れでのハワイ移住体験談
- ハワイの医療・保険事情
- ハワイでの英語学習方法
※この記事は、筆者が2020年代前半にハワイ・オアフ島のローカルカフェで働いた実体験に基づいています。給与や物価などの情報は当時のものであり、現在は変動している可能性があります。また、ビザや就労許可に関する情報は一般的なものであり、個別のケースについては専門家や移民弁護士にご相談ください。
シリーズで読む「ハワイ子育て体験談」
本記事は、ハワイでの体験談シリーズのひとつです。
「学校選び」「入学準備」「日常の買い物」「医療事情」「習い事」「友達作り」など、実際の経験をもとにリアルな情報をお届けしています。
これからハワイでの生活をスタートする方や、移住を検討している方、海外での子育てに興味がある方の参考になれば嬉しいです。ハワイでの子育てには不安もありますが、素晴らしい経験もたくさん待っています。一歩を踏み出す勇気を持って、新しい生活を楽しんでください。

