働きながら幼稚園を選ぶという選択肢
幼稚園は、保育園に比べて「保育時間が短い」「長期休みがある」など、働く親にとってハードルが高い印象があります。実際、私の子どもが通った幼稚園でも、専業主婦のママが多数派。平日行事や役員制度もあり、「本当にやっていけるのかな?」と最初は不安だらけでした。
しかし、預かり保育や一時保育を上手に利用したり、役員の選び方を工夫することで、仕事と両立しながら幼稚園生活を楽しむことができました。むしろ、幼稚園ならではの経験が、子どもにとっても私にとっても宝物になったと感じています。
「共働きだから保育園一択」と考えている方も多いかもしれませんが、実は幼稚園にも多くのメリットがあります。近年は預かり保育を充実させている幼稚園も増えており、働く親でも利用しやすい環境が整いつつあります。
ここからは、実際に感じた「幼稚園に預けて良かったこと」を7つ、具体的なエピソードとともに紹介します。これから園選びをする方の参考になれば幸いです。
幼稚園に預けて良かったこと7選
1. 制服姿の我が子がとにかく可愛い!成長の記録にも
まず一番に挙げたいのは、制服姿の我が子の可愛さ。朝、制服に身を包んで登園する姿は本当に成長を感じられる瞬間で、毎日が特別な思い出になりました。写真をたくさん撮っておくことをおすすめします。
保育園時代にはなかった「制服」という特別感は、親にとっても子どもにとっても大きなモチベーションになりました。子ども自身も制服を着ることで「幼稚園生になった」という自覚が芽生え、朝の準備も自主的に行うようになったのは予想外の収穫でした。
入園式の日の初々しい姿から、卒園式で少し大きくなった制服姿まで、成長の記録として写真に残しておくと、後から見返したときに感動もひとしおです。制服のサイズが変わっていく様子も、子どもの成長を実感できる大切な思い出になります。
2. 幼稚園ならではの充実した行事を親子で楽しめた
幼稚園では運動会や発表会など、親も一緒に楽しめる行事が豊富です。仕事を調整して参加するのは大変でしたが、その分、子どもの成長を間近で感じられる時間はかけがえのないものでした。
特に運動会で一生懸命走る姿や、発表会で堂々とセリフを言う姿には感動して涙が出るほど。保育園では味わえない「親子参加型イベントの多さ」は、幼稚園の大きな魅力だと感じました。
行事の前には、家で練習している歌やダンスを披露してくれることもあり、親子のコミュニケーションが増えたのも嬉しいポイントでした。仕事の調整は確かに必要ですが、多くの幼稚園では行事の日程を数ヶ月前から知らせてくれるため、計画的に有給を取得することで対応できました。行事を通じて子どもの新しい一面を発見できるのは、親としての喜びそのものです。
3. 役員の経験でママ友や園とのつながりができた
役員と聞くとハードルが高いイメージがありますが、どの役をやるか選べる園も多いです。私は「行事のお手伝い役員」を担当し、スケジュールがあらかじめ分かっていたので仕事の調整もしやすく、園での子どもの様子を見る機会も増えました。
さらに、同じ役員のママと仲良くなり、心強い関係を築けたのも良かった点です。役員活動は大変ですが、やってみると得るものが多いと実感しました。
働いているからこそ、「負担の少ない役員を選ぶ」という工夫が重要です。園によっては、年度初めに役員の種類と活動内容を詳しく説明してくれるところもあります。事前に活動日数や時間帯を確認し、自分のスケジュールと照らし合わせて選ぶことで、無理なく活動できます。また、役員を経験することで先生方との距離も近くなり、子どもの園生活についてより詳しく知ることができたのも大きなメリットでした。
4. 長期休みは預かり保育+一時預かりで乗り切れた
夏休みや冬休みなどの長期休みは、ワーママにとって一番の不安要素。でも、幼稚園の預かり保育をフル活用し、さらに転園前に通っていた保育園の一時預かりも利用して乗り切りました。
事前に計画を立てておくことで、仕事との両立も問題なくクリアできました。最近は預かり保育が充実している幼稜園も多いので、ワーママにとっては心強いポイントです。
具体的には、長期休みに入る前の6月頃から、夏休み期間の仕事のスケジュールと預かり保育の実施日を照らし合わせ、どこに空白ができるかをチェックしました。空白部分は一時預かりや、祖父母のサポート、場合によっては在宅勤務を活用して対応しました。
幼稚園を選ぶ際は、入園前に預かり保育の実施時間、長期休み中の対応、料金体系などを詳しく確認しておくことをおすすめします。園によって制度が大きく異なるため、自分の働き方に合った園を選ぶことが成功の鍵です。
5. 入園準備も意外とラクだった|手作り必須ではない園も
入園準備といえば「手作りが大変」というイメージがありますが、我が家の場合は指定が少なく、購入できるものがほとんどでした。どうしても作らなくてはいけないものだけ、安いミシンを買って作成。結果、そのミシンは今でもズボンの裾上げなどで大活躍しています。
必要最低限の手作りで済んだので、負担はそこまで大きくありませんでした。
園によって入園準備の内容は大きく異なります。見学の際に、具体的にどのようなものが必要か、手作り必須なのか購入可能なのかを確認しておくと安心です。また、最近ではハンドメイド作品を販売するサイトやフリマアプリで、入園グッズをオーダーメイドで作ってもらうこともできます。
時間がない場合や裁縫が苦手な場合は、こうしたサービスを活用するのも一つの方法です。完璧を目指さず、「できる範囲で準備する」という気持ちで臨むことが、ストレスを減らすコツだと感じました。
6. 子どもの社会性が一気に伸びた|集団生活での成長
幼稚園に入ると、30人ほどの大きなクラスで一人の先生が見る体制になるため、子どもは自然と協調性を学びます。積極的に先生のお手伝いをしたり、友達同士で協力する姿が見られたのは、保育園時代にはなかった成長です。
大勢の中で自分の役割を見つけ、社会性を身につける貴重な経験になったと感じています。
保育園では少人数でじっくり見てもらえる環境でしたが、幼稚園の大きなクラスでは「自分で考えて行動する力」「順番を待つ忍耐力」「友達と協力する力」が自然と育まれました。家では見られなかった、リーダーシップを発揮する姿や、年下の子の面倒を見る優しい姿を先生から教えていただき、子どもの新しい一面を知ることができました。
また、幼稚園では季節の行事や伝統文化に触れる機会も多く、日本の文化を学ぶ良いきっかけにもなりました。こうした経験は、小学校以降の学習や生活の土台となる大切な要素だと実感しています。
7. 小学校へのスムーズなつながり|地域とのつながりも
同じ小学校に進学するお友達がたくさんできたのも、幼稚園に通わせて良かった点です。子どもはもちろん、親同士のつながりもできたことで、小学校入学後の生活がとてもスムーズでした。
「知っている子がいる」という安心感は、子どもにとって大きな心の支えになります。
小学校入学は子どもにとって大きな環境変化ですが、幼稚園からの友達がいることで、初日から安心して過ごすことができました。また、親同士も顔見知りなので、小学校の情報交換やちょっとした相談もしやすく、働きながら子育てをする上で心強い存在となっています。
地域の幼稚園に通うことで、近所に同世代の友達ができ、地域コミュニティとのつながりも生まれました。小学校入学後も、登下校を一緒にしたり、放課後に遊んだりと、地域で子育てをする環境が自然と整ったのは、幼稚園選びの大きなメリットだったと感じています。
幼稚園選びのポイント|共働き家庭が確認すべきこと
ここまで、幼稚園に預けて良かったことを紹介してきましたが、幼稚園選びにはいくつかポイントがあります。特に共働き家庭が確認しておくべき点をまとめました。
預かり保育の充実度をチェック
通常保育の時間だけでなく、早朝保育や延長保育の有無、長期休み中の預かり保育の実施状況を必ず確認しましょう。料金体系や定員制限の有無も重要なチェックポイントです。
行事や役員の負担を事前に把握
平日の行事がどの程度あるのか、役員の種類や活動内容、年間の活動日数などを入園前に確認しておくことで、仕事との両立がイメージしやすくなります。
通園方法と時間の確認
バス通園が可能か、バスルートや時間が自分の勤務時間に合うか、送迎が必要な場合の駐車場の有無なども確認しておきましょう。
まとめ|幼稚園は大変なこともあるけれど、それ以上に得られるものが大きい
共働きで幼稚園を選ぶのは、正直簡単ではありませんでした。平日行事の調整や長期休みの対応など、大変な面は確かにあります。
でも、その分、子どもの成長を間近で感じられたことや、親子で思い出をたくさん作れたことは、何にも代えがたい宝物です。制服姿の可愛らしさ、充実した行事、親同士のつながり、そして何より子どもの社会性の成長を目の当たりにできたことは、幼稚園を選んで本当に良かったと思える理由です。
「大変そうだから…」と諦める前に、一度しっかり調べてみてください。預かり保育の実施状況、行事の内容、役員制度など、園によって特色は様々です。見学に行き、実際に通っている保護者の話を聞くことで、自分の家庭に合った園が見つかるはずです。
工夫次第で、ワーママでも幼稚園生活を十分に楽しめます。そして、その経験は子どもにとっても親にとっても、かけがえのない財産となるでしょう。この記事が、幼稚園選びで迷っている方の参考になれば幸いです。